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仕事の打ち合わせで人材派遣の会社に伺いました。
社長さんが「うちは人材ではなくて人財だ!」と言われていました。
なるほど~、うまい事を言われるなー、なんて思いました。
こちらの会社では主に外国人、特に南米の方を中心とした人材派遣を行っているようです。
オフィスの中ではポルトガル語が飛び交っていましたし、外国人が次々と出入りしていました。
お昼もブラジルとペルーの方とご一緒させて頂きました。
確かに私が住んでいる田舎町でも外国人がとても増えていますが、実際に、ここの会社のようなオフィスを見ると、改めて多くの外国の方が日本にやって来ていることを実感します。
現在、工場などの生産拠点は労働力の安い海外にどんどん、出て行っています。
コールセンターでさえも海外に置いている会社が結構、多いんじゃないでしょうか。日本の製品なりサービスについて、日本の会社のコールセンターに電話しても、電話を受けている先は転送されて、中国の大連だったりなんて事はありがちです。
そのうち事務仕事でさえも、海外に出て行ってしまうかもしれません。
資金も経済活動を支える拠点も海外に流出していく中で、少子高齢化を向かえ、働き手も少なくなり日本という国事態が空洞化していくような気がします。
そんな状況の中で、次の時代に日本経済を支えるのは増え続けるであろう、彼ら外国人なのかもしれません。
今日からワールドカップが開かれるドイツでは一時期、増え続けるトルコ人にドイツ人が仕事を奪われ、社会問題になるような事が有りましが、それでも今後の少子高齢化社会の日本を考えた時、外国人をうまく呼び込んで、経済活動を支えてもらうというのも、一つの模索の道なのかもしれません。
田舎町のオフィスでポルトガル語が飛び交う光景を見て、ふと、そんな事を思いました。
ここ数日、ドタバタ忙しかったのですが、ふと今日は暇になったので、GYAOで村上世彰氏の緊急記者会見ノーカット版を見ました。
1時間19分と長いですが、時間があれば皆さんにも是非、見てもらいたいと思います。
個人的には少し感動すら憶えました。
村上さんの思いと美学に溢れた会見だったと思います。
これほど潔く白黒はっきりした、この手の会見を僕は初めて見たような気がします。村上さんに対する僕個人の感情も少し変わりました。
官僚出身ということも有るのでしょうが、日本という国に対する村上さんの思いが伝わってきました。
シンガポールの話をした時、「ニホンまけちゃう!」という表現をされていました。シンガポールという国には凄いファンドや金融機関が集結しているし、国自体がいかにしてシンガポールという国に投資をする人を集められるかに取り組んでいると話されていました。
日本には外資のファンドを嫌う風潮があると思います。僕もなんとなく外資のファンドには、あまり良いイメージがありません。
しかし日本はこれから少子高齢化の時代に突入していきます。
以前にも書きましたが、財源を確保する為には行政もこれからは市場と向き合わざるを得なくなるでしょう。
現在、実質金利はマイナスですから、預金を持っていても目減りしていく事になります。つまり海外への資金流出が起こります。
構造の変化により貿易黒字も減少していくでしょう。
今後、少子高齢化社会で日本が生き延びていく為には積極的に海外から資金を呼び込んだり、投資を行っていく事が必要になってくると思います。
額に汗して働く事が尊いのであって、「ファンドのやっている事はマネーゲームだ。けしからん!」などと言ってる方は今の日本という国の現実が見えていないと僕は思います。
ファンドなり投資といった事と、ごくごく、当たり前に国も個人も向き合う時代が、すぐ、そこまで来ているのではないかと僕は感じています。
そういった意味では村上世彰さんは時代に先行して出現した類稀なる人だったのではと思います。
今回は、そんな人を退場させてしまったわけで、日本という国にとって、とても、もったいない事件だったのではと思います。
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