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最近、子供たちが綺麗な石を集めて大切にしています。
なぜか毎日、お風呂に石を持ち込んで洗っています。なぜ毎日、お風呂で石を洗うのか聞いてみると、石を可愛がっているんだとか。可愛いものです。(笑)
そういえば僕も保育園の頃、石集めが大好きでした。最初はやはり綺麗な石を集めていましたが、やがて色々な石を拾い集めるようになり、買ってもらった石の図鑑と睨めっこになりました。当時の僕の家はお風呂を薪で焚いていましたので、お風呂の釜で花崗岩を熱して、水に浸けて、鉱物に分解し、虫眼鏡で石英や黒雲母、長石を見たり、硫黄を溶かしてゴムができないかやってみたりと、楽しかった事を覚えています。今考えると保育園児がそんな事をしているのは危ないような気がしますけど、たくさんの石の名前や鉱物を覚えました。
これは当時の僕の中では、もちろん勉強ではなく遊びです。
しかし保育園の頃、遊びで覚えた石や鉱物の名前は中学の理科や高校の地学でも出てきました。こちらは学校の授業でやっている訳ですから、当時の同級生達は試験の為に、それらの名前を一生懸命、暗記したんだと思います。しかし大人になった今、それを覚えている同級生は、ほとんど、いないんじゃないかと思います。でも僕は、今でもたくさんの石の名前を言う事ができますし、実際に落ちている石を見ても名前が分かるものが多いです。
遊びで楽しんで覚えた事は本当に忘れないものですし、それが本当の勉強のような気がします。
今、3歳の長男は、家の周りが森という環境もあり、外で色々な草や木の実を拾ってきては名前を聞いてくるので、植物図鑑を1冊、渡してあります。よく図鑑を見ては、この草はどこどこに生えていたなんて言って喜んでいます。これって僕は、とても大切な事だと思うのです。実際のところ、草の名前なんて覚えても将来、役には立たないでしょうけど、こういった遊びの中で、学ぶ事の楽しさを学んでもらえると思っています。
勉強は苦痛かもしれないけれど、学ぶ事は楽しいはずです。
学ぶ事はそれ自体が楽しいし、役に立つ、立たないは別にして、忘れずに自分の中に残っていきます。石でも草でも、カブトムシでもクワガタでも何でもいいので、そこから、子供達には学ぶ事の楽しさを学んでいって欲しいと思っています。
ミクシー時代の日記に一度書いたんですが、我家に住みついているネコが近所のネコからいじめをうけていました。それはやがてエスカレートし、そのいじめに、もう一匹の野良も加わるようになり、最近では、毎日のように二匹に襲われて、うちのネコは悲鳴をあげて逃げ回り、顔をボコボコに腫らしていたり、足を引きずっていたりという状態が続いていました。
いつも、その二匹を追い払いながら、僕はネコ社会も生きていくのは大変なんだなー、なんて呑気に思っていましたが、突然しゃれにならない事態に発展しました。いつものように、うちのネコの悲鳴が聞こえたので、慌てて外に出て見ると、逃げていく、いつもの近所のネコ、そして失禁して震えている、うちのネコがいました。見ると片方の眼球をえぐり出されて、完全に目を潰されてしまっていました。
うちに住みついているネコはおとなしく器量良しだったのに片目にされてしまい、腹が立って仕方がありません。普段から何もしていないのに何故、こんなにいじめられるんだろうと苦々しく思っていたので、個人的な感情としては、とっ捕まえて、ハンムラビ法典を適用してやりたいくらいです。
最近は、毎日のように、いじめや自殺の記事を目にします。今回、僕がうちのネコのいじめを呑気に構えていたように、おそらく現場では、「まさか、そこまではないだろう。」と呑気に構えおり、そしてある日、突然、その「まさか」がやって来るんだと思います。人間とネコを一緒にするなと怒られそうですが、少なくとも、周りの人間は、今回の僕がうちのネコのいじめを見ていたのと同じ心理状態だったのではないかと思います。
それにしても何故、こんなに、いじめが横行するようになってしまったのでしょうか?
最近の子供たちは、ゲームにテレビ、携帯にパソコンと、そのメディア漬けの状況はかなり深刻なもののようです。実際、それによって、かなり深刻なダメージを受けている子供たちもいるようです。そうなって来ると、メディアから一切、引き離して子供を育てるという考え方をする人達が出て来ます。もちろん僕も子供をメディア漬けにするなんて、想像するだけでゾッとしますが、かと言って、メディアから一切、引き離すのも如何なものかと思います。なぜなら子供たちはメディア社会で、今後、生きていくわけですから。確かにメディアが最近の状況の一つの要因になっているのかもしれませんが、大切なのはバランスだと思うのです。
現在は、いまだかつて無いほど、暴力的な事件が頻発します。しかし逆に現在は、いまだかつて無いほど、暴力を排除した社会でもあると思うのです。僕らが子供の頃は先生にぶん殴られる事は当たり前の事でしたが、現在、それを先生がすれば、一発で大問題になります。子供からも徹底して暴力を排除しているでのはないかと思います。今の子供たちは、取っ組み合いでけんかをさせてもらえないのではないかと思います。僕らが子供の頃はけんかして、殴られて鼻血を出したり、コブを作ったりなんて日常茶飯事でした。でも、少なくともガキ大将に殺されてしまったなんて話は聞いた事がありません。やはり、僕はバランスが大切だと思うのです。
僕自身の中にも、正義もあれば悪もあります。情もあれば残酷さもあります。清廉潔白さもあれば変態だって混在しています。それが僕という一人の人間です。人間はみな、色んな側面を持っており、そのバランスをとって生きています。
現在の子供たちは、バランスが取れない子が多いんじゃないかと思います。その結果がいじめや凶悪事件につながっていくような気が僕はしています。
現在の社会というのは、そのバランスを取る為の訓練を許してくれない社会だと思います。
一昔前は、イタズラをしても「この、くそっ、小僧!」と怒鳴られて、近所のおじさんに平手打ちをもらったり、説教されて、おしまいでした。特に親にも警察にも連絡なんていきませんでした。現在は、ひどい場合は、しかられる事もなく、最悪、即、警察へ通報です。
経済的には豊かになったかもしれないけれど、なんとも、ゆとりの無い社会になってしまったものだと思います。
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